【12月17日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは16日、第17節の試合が行われ、サウサンプトン(Southampton FC)が終了間際のゴールで公式戦22戦無敗を誇っていたアーセナル(Arsenal)から3-2の勝利を収めた。

 リバプール(Liverpool FC)から期限付きで加入中のダニー・イングス(Danny Ings)のゴールで2回にわたってリードを奪いながら、どちらもヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)に同点ゴールを許したサウサンプトンだったが、85分にチャーリー・オースティン(Charlie Austin)が頭で決勝ゴールを押し込んだ。

 PK戦を除いた公式戦で15試合ぶり、プレミアリーグのホームゲームでは今年4月以来となる勝利を挙げ、バーンリーFC(Burnley FC)を得失点差でかわして降格圏を脱出したことで、チームは喜びに沸いた。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のRBライプツィヒ(RB Leipzig)を昨季限りで離れ、先日チームの指揮官に就任したラルフ・ハッセンヒュッテル(Ralph Hasenhuettl)監督は、初陣のカーディフ・シティ(Cardiff City)戦は敗れたがこれで初白星。試合前にはサポーターの心をつかもうと、年間チケット保有者にドリンクの無料クーポンを送っていた新指揮官は、ホーム初采配の勝利を告げるホイッスルが鳴ると、ピッチを駆け回って喜び、スタジアムでも大いに目立っていた。

 一方の5位アーセナルは、8月のチェルシー(Chelsea)戦に敗れて以来続いていた、2007年以降チーム最長となる公式戦22試合無敗がストップし、同日ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に勝利した4位チェルシーとの勝ち点差が広がった。

 アーセナルでは、昨シーズン末にアキレスけん断裂の大けがをしたローラン・コシールニー(Laurent Koscielny)が4月以来となるリーグ戦先発を飾ったが、その試合勘が戻っていない影響もあったのか、試合はサウサンプトンが先制するまさかの展開となった。20分、マット・ターゲット(Matt Targett)が絶妙なクロスを送ると、コシールニーはこれをクリアできず、裏に走り込んでいたイングスが頭で豪快に先制点を決めた。

 わずか8分後には、アレックス・イウォビ(Alex Iwobi)のスルーパスに抜け出したナチョ・モンレアル(Nacho Monreal)が中央へ折り返し、ノーマークのムヒタリアンが同点のヘディングシュートを決めたが、イングスの対応に苦労するアーセナル守備陣は44分、3バックの間に入ったイングスに今度はループ気味のヘディングでGKベルント・レノ(Bernd Leno)の上を越され、再び勝ち越しを許して前半を終えた。

 しかし、今季は後半に強さを見せているアーセナルは53分、ペナルティーエリア手前の大きなスペースでボールを受けたムヒタリアンが低いシュートを放つと、これが相手DFに当たってGKの逆を突き、再び同点に追いついた。サウサンプトンもその後、吉田麻也(Maya Yoshida)のヘディングのこぼれ球をシェーン・ロング(Shane Long)が押し込んだかに見えたが、オフサイドで得点は認められず、ハッセンヒュッテル監督も悔しそうな様子を見せた。

 それでも迎えた85分、サウサンプトンはロングが山なりのクロスをエリア内へ送り込むと、飛び出したレノはボールに触ることができず、その先にいたオースティンが頭で無人のゴールへシュートを流し込み、勝ち点3をもぎ取った。(c)AFP