【12月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグのサウサンプトン(Southampton FC)は5日、新指揮官にオーストリア出身で51歳のラルフ・ハッセンヒュッテル(Ralph Hasenhuettl)氏を任命した。

 3日に解任されたマーク・ヒューズ(Mark Hughes)前監督の後任となったハッセンヒュッテル氏は、サウサンプトンと2年半の契約を結んでいる。

 ハッセンヒュッテル氏は、ドイツ・ブンデスリーガ1部のRBライプツィヒ(RB Leipzig)を率いていた際、2016-17シーズンのリーグ2位に入り、昨季はヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)で準々決勝に進出するなどの成功を収めており、サウサンプトンが興味を示していた。

 RBライプツィヒは昨季のブンデスリーガを6位で終え、ハッセンヒュッテル氏はこの夏にチームを離れていた。

 サウサンプトンのラルフ・クルーガー(Ralph Krueger)会長は、発表の中で「われわれ本来の姿、あるいは期待している順位に戻るための道を見つける緊急性は、軽視できるものではない」と話している。

「そうした理由から、ハッセンヒュッテル氏がこのチームの指揮官に就任し、本来いるべき場所に戻るために全力を尽くすと同意してくれたことを、われわれはとても喜んでいる」

 ハッセンヒュッテル氏が率いることになったサウサンプトンは1日、2-2のドローに終わったホームでのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で改善の兆しを見せていたが、ヒューズ前監督の首をつなぎ止めるには遅すぎた。

 クルーガー会長は、ドイツ・ブンデスリーガ2部で下位に沈んでいたインゴルシュタット(FC Ingolstadt 04)を1部に昇格させた際にハッセンヒュッテル氏がみせたクオリティーは、サウサンプトンにとって縁起が良いと話した。

 カナダ出身で、かつてアイスホッケーのスイス代表でコーチを務めていた59歳のクルーガー会長は、「インゴルシュタットを率いていた頃からラルフのことを知っていた。われわれは彼が証明したそのクオリティーこそ、今のこのクラブに必要だと確信している」と述べている。

「ブンデスリーガ、そして革新的かつ野心的なRBライプツィヒで成功した実績で、彼はそうした特質を成長させ続けている」

 5日に行われたアウェーでのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦の前、サウサンプトンはプレミアリーグで下から3番目となる18位につけていた。サウサンプトンは1-3で敗れ、ハッセンヒュッテル氏が今後直面する課題の大きさを示すものとなった。(c)AFP