【12月7日 AFP】バドミントン男子元世界ランク1位で3個の五輪銀メダルを獲得しているリー・チョンウェイ(Chong Wei Lee、マレーシア)が、鼻のがんとの闘いを終えて2週間以内にトレーニングに復帰する見通しとなった。同国バドミントン協会(BAM)が6日、AFPの取材に対して公表した。

 BAMのノルザ・ザカリア(Norza Zakaria)会長は、5か月近く戦列を離れていたリーが、医師からゴーサインの診断書を受け取ってすでに軽めの運動を開始していることを明らかにした。

 リーと電話で話した後、「彼は元気そうだった」と明かしたザカリア会長は、同選手が2週間ほどでトレーニングを開始する見通しであるとの報道について聞かれると、「そう考えている」とコメント。地元情報サイトのスターオンライン(Star Online)に対しても、「来年5月1日から始まる五輪の予選期間までに、彼が間に合うことを確信している」と述べた。

 現在世界15位まで後退しているリーは、7月のインドネシア・オープン(BLIBLI Indonesia Open 2018)を最後に競技会でプレーしていない。同大会の準決勝で第24回世界バドミントン選手権大会(2018 TOTAL BWF World Championships)覇者の桃田賢斗(Kento Momota)に敗れた後、放射線治療と化学療法を受けるために台湾に渡った。

 しかし、36歳のリーは先月の記者会見で、「コートに戻りたい」「現段階では引退するつもりはない」と話し、ラケットを置くつもりはないことを強調。来年3月に行われる全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2019)で競技に復帰し、2020年東京五輪で悲願の金メダルを目指していることを明言した。(c)AFP