【11月21日 AFP】ロシアのモスクワにある同国最大級の空港で、滑走路に立ち入った男性が、離陸寸前の航空機に衝突されて死亡した。現地捜査当局が21日、明らかにした。

 現地報道や航空当局によると、シェレメチェボ空港(Sheremetyevo Airport)で20日午後8時ごろ、ロシア航空大手アエロフロート(Aeroflot)が運航していたアテネ行きの便が、この男性(25)に衝突した。

 男性はスペインから搭乗した便の機内でいさかいを起こし、モスクワで途中降機。乗り継ぎ便の搭乗ゲートまで警官に送り届けられたが、旅客機へ向かうバスには乗らずその場を立ち去ったという。

 ロシア連邦捜査委員会はツイッター(Twitter)で、どういうわけか男性は滑走路におり、「離陸体勢に入っていたボーイング(Boeing)737型機が男性に致命傷を負わせた」と明らかにした。男性はアルメニア行きの便に乗る予定だったという情報もある。

 また、インタファクス通信(Interfax)は情報筋の話として、空港当局者と警察がアテネに到着した同機を調査した際、機体に「複数の穴」を発見したと伝えた。(c)AFP