■「架け橋」

 ショルツさんは「こうしたプロジェクトが、ドイツのいたるところでうまく行くとは思わない」と話す。そして、ホップシュテッテン・バイアースバッハを含むこの地域には昔から米軍基地が点在するので、人々は長年、外国人との共生に慣れているのだろうと付け足した。

 中国人が転入してくると「車や家具、生活必需品などを買う。小さな地方都市にとって、それは大きなチャンスだ」とショルツさん。

 ショルツさんによるとICCNでは、中国人とドイツ人合同のフェスティバルやサッカーの試合を企画するなど、地元住民と新たな住民とが顔を合わせる機会をつくるよう努力しているという。

 そして、文化的相違を乗り越えることが重要だとしながら「私たちがその架け橋です」と言い添えた。(c)AFP/Hui Min NEO