【10月22日 AFP】18F1第18戦米国GP(United States Grand Prix 2018)は21日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が5年以上ぶりとなる優勝を飾った。メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の通算5回目のドライバーズ選手権制覇は、今GPでは決まらなかった。

 ライコネンは1周目でリードを築くと、戦術的かつ戦略的なレースで運にも恵まれながら優勝を飾った。ライコネンは2013年のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2013)以来となるキャリア21勝目。113戦ぶりの優勝は、リカルド・パトレーゼ(Riccardo Patrese、イタリア)氏のこれまでの記録を抜いて史上最長となった。

 それでも、来季からザウバー(Sauber)に移籍することが決まっている39歳は、いつも通り淡々と「もちろん、2位よりはずっと良い。最高の週末になったし、マシンの感触はずっと良かった」と話した。

 年間優勝争いでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が4位に食い込んだため、タイトル決定は少なくとも来週のメキシコGP(Mexican Grand Prix 2018)まで持ち越しとなった。

 ハミルトンとベッテルの差は現在70ポイントで、残り3レースで獲得できるのは最大で75ポイントのため、メキシコGPで仮にベッテルが優勝したとしても、ハミルトンは7位以上に入れば王座獲得が決まる。ベッテルが優勝を逃した場合は、自動的にハミルトンの5回目の年間チャンピオンが決まる。

 レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が18番手スタートから2位に入り、ハミルトンは3位だった。

 ベッテルは開幕ラップでスピンしたものの、そこから持ち直して4位に入り、年間優勝へのわずかな望みを残した。メルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が5位に入り、ニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)のルノー(Renault)勢がそれに続いた。

 その後はフォースインディア(Racing Point Force India)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、ハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)、フォースインディアのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)という着順だったが、オコンとマグヌッセンは燃料に関するルール違反で失格となった。(c)AFP