【7月7日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の準々決勝で開催国のロシアと対戦するクロアチアのデヤン・ロブレン(Dejan Lovren)は5日、代表チームで過去に抱えていた苦しみとは完全に決別したと述べた。

 ニコ・コヴァチ(Niko Kovac)氏とアンテ・チャチッチ(Ante Cacic)氏が率いた過去3年間では信頼を失い、フランスで行われた欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でもプレーすることはなかったロブレンだが、昨年10月にズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)氏が監督に就任して以降は代表チームとの関係を取り戻し、ソチ(Sochi)で行われる7日のロシア戦にも先発出場する予定となっている。

 チャチッチ氏は「チームのために働くプレーヤーではなく、コーチングスタッフや仲間を見下していた」と感じていたため、ロブレンを欧州選手権のメンバーから外したと説明していた。

 ロブレンは29歳の誕生日を迎えた5日、「多くの浮き沈みがあった。本当にジェットコースターのように波瀾(はらん)万丈な時期だった」と振り返った上で、「欧州選手権2016に出場できなかったのは非常に悲しかった。しかし、最後の数試合ではしっかりとした結果を残したい。今はとても楽しみだ」と語った。

 クロアチアがW杯で準々決勝に進むのは1998年大会以来であり、このときはドイツに3-0で勝利し準決勝に進出したが開催国のフランスに1-2で敗れている。

「われわれは1998年のチームを尊敬している。彼らは現在までのクロアチア代表で最も成功しており、彼らがあまりにも高い基準を設定したために、この20年間で当時を上回ったチームはいない」というロブレンは、「しかし現在のチームは非常に良く、われわれには当時の世代を追い抜く可能性がある」と話した。(c)AFP