【7月6日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表の伝説的選手であるディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏は、W杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝トーナメント1回戦でイングランドがコロンビアをPK戦の末に下した一戦を裁いた主審に関して、その公平性を疑うような発言をしたことについて謝罪した。

 1986年大会で母国の優勝に貢献したマラドーナ氏は、3日の試合でイングランドが収めた勝利について「とんでもない強奪」と称し、米国出身の主審マーク・ガイガー(Mark Geiger)氏に対する怒りの矛先を統括団体の国際サッカー連盟(FIFA)にぶつけた。

 しかし、自身の発言についてFIFAから厳重注意を受けると、同氏はインスタグラム(Instagram)で、「先日の試合では、興奮していたのと同時にコロンビアを応援するあまり、許されない発言をしてしまった。FIFAとその会長(ジャンニ・インファンティーノ〈Gianni Infantino〉氏)に謝罪する。自分の見解がレフェリーと異なるときもある。私は彼らの仕事を全面的に尊重している」と自身の非を認めた。

「レフェリーとは意見が正反対のときもあるが、FIFAと審判が行っている簡単ではない仕事に関しては、全面的に尊重している」

 アルゼンチンが早期敗退を喫したことを受け、コロンビアを応援していたマラドーナ氏は、南米の隣国が負けると怒りのあまりにガイガー氏を痛烈に非難。ベネズエラの衛星テレビ局テレスル(Telesur)に対して、「コロンビア国民に申し訳なく思う。だがとがめられるべきは選手ではない」とすると、FIFAの審判委員会会長を務めるピエルルイジ・コッリーナ(Pierluigi Collina)氏を暗に批判し、「ここにいる紳士が審判を決める。グーグル(Google)で彼(ガイガー氏)のことを検索すれば、これほど大事な試合を裁く器ではないと分かるはずなのに」と話していた。(c)AFP