【7月2日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に臨むベルギーのエデン・アザール(Eden Hazard)は1日、ブラジル、あるいはメキシコと対戦する準々決勝を目指す中、決勝トーナメント1回戦の日本との試合へ準備を整えるチームの成熟度は新たなレベルに達したと語った。

「黄金世代」と呼ばれるベルギーのスター集団は、国際主要大会制覇に向けて残り時間が少なくなってきているが、アザールは、タレント集団であるチームがロシアで悔いを残さないようにするチャンスを手にしていると考えている。

「今回は、間違いなく僕らが輝くときだ。トップレベルの選手がいて、特にイングランド戦以降、僕らはチームとしてプレーしている。命運は僕らが握っている。全てを出し切って、結果を待つだけだ」

「自分自身も4年前のブラジルの時より強くなっている。僕らの多くにとって、あの大会は初めての大きな国際大会だった。トーナメントの試合では経験がものをいうし、込み入ったものになりうる」

「チーム全体が同じレベルで成熟している。今回はそれが違いを生み出すことになるだろう」

 トーナメントの同じ山に入っていたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)擁するポルトガルやリオネル・メッシ(Lionel Messi)率いるアルゼンチンが敗退を喫する中、アザールは同国史上初の決勝進出を目指している。

 それでもアザールは、ブラジルかメキシコとの対戦が見込まれるベスト8の戦いに向けて、日本を無視することを拒否した。

「この(日本との)試合に向けてただただ集中している。メッシもロナウドも敗退したけれど、自分と同じように決勝を目指す選手はたくさんいる」

 ベルギーを率いるロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は、アザールやロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)ら9人を1-0で勝利したイングランド戦で休養させており、日本戦にはフルメンバーで挑む。

 指揮官は「チームは精神的にも肉体的にも絶好調だ。イングランド戦でプレーした選手は心からもう一度貢献したいと思っているし、休んだ選手はピッチに出たがっている」とコメントした。

 それでも、マルティネス監督は日本に苦しめられる可能性を警戒している。

「驚くほどのエネルギーがあって、ピッチを素早く進み、組織力がある。ベテラン世代は経験値が高く、香川真司(Shinji Kagawa)や本田圭佑(Keisuke Honda)がいる。彼らは勝つためにすべきことを分かっている」

「両サイドのゴール前で相手チームに問題を突きつけることに慣れているチームなので、警戒しなければならない」 (c)AFP/Ryland JAMES