【6月26日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場しているベルギー代表のロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は25日、イングランドとのグループ最終戦では、司令塔のMFケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)に加え、FWロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)を休ませる可能性があることを示唆した。

 スペイン出身のマルティネス監督は、イングランドとベルギーが共に16強入りを決めたことから、カリーニングラード(Kaliningrad)で行われる28日の一戦は両チームにとって「ほとんど祝賀ムード」の試合になるという見解を示し、「これまでとは違う試合になる。決勝トーナメント進出を懸けて戦う試合だったら、もっと激しく火花を散らすことになっていただろう」と述べた。

「互いにお祝いムードで楽しみながら戦うことになる。決勝トーナメントに行くことが決まり、互いのチームと母国にとっては大いに盛り上がる一戦になるだろう。だから、そういう意味では、互いに闘志を燃やすことはなく、ほとんど祝賀ムードになると考えている」

 そのことを踏まえた上で、マルティネス監督はイエローカードを提示された選手については出場させず、累積で決勝トーナメントに出られなくなることを避ける意向を示し、「イエローカードを受けた選手たちをプレーさせるのはリスクがあり、かなりの賭けになる。選手が決勝トーナメントに出られなくなるのは避けたい」と述べた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)でプレーするデ・ブルイネは、トマ・ムニエ(Thomas Meunier)とヤン・フェルトンゲン(Jan Vertonghen)と共にイエローカードを1枚ずつ受けている。また、好調を維持しているルカクは先日のチュニジア戦で足首を痛めており、マルティネス監督は同選手の出場についても疑問を呈した。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のストライカーで、ここまでの2戦で2得点ずつ記録しているルカクは、検査の結果、けがは大事には至っていないと判明したものの、判断を下すにはもう少し時間がかかるとしている。今大会の得点王争いでは、イングランドのハリー・ケイン(Harry Kane)がトップの5得点を記録しており、ルカクとポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が4得点で2位に並んでいる。(c)AFP