【6月11日 AFP】(更新)香港の裁判所は11日、独立派の活動家である梁天琦(エドワード・レオン、Edward Leung)被告(27)に対し、暴力的な抗議デモに関与したとして禁錮6年を言い渡した。

 梁被告は2016年、繁華街の旺角(Mong Kok)地区で発生したデモ隊と警官隊との衝突で、れんがや瓶などを投げ付けたり、ごみ箱に放火したりした騒ぎに関与したとして、暴動罪で有罪となった。

 このデモは当初、当局による違法屋台の取り締まりに対する抗議として穏やかに始まったが、たちまち香港政府や中国政府への怒りが噴き出し暴動化。警官隊が威嚇発砲を行い、警官やデモ参加者らに負傷者が相次ぐ事態となった。

 また、このデモは後に定番の香港屋台フードの名前から「フィッシュボール革命(Fishball Revolution)」と呼ばれるようになった。

 量刑言い渡しに当たり裁判官は梁被告について、暴動に積極的に加わり、「理不尽で凶暴な」振る舞いをしたと非難。また政治的な動機は刑期の軽減事由とは認められず、量刑は「抑止」としての効果があるものでなければならないと指摘した。

 梁被告は今年1月、旺角でのデモで警官を襲撃した罪を認めて身柄を拘束され、禁錮1年の判決を受けていた。このデモではこれまでに少なくとも16人が有罪判決を受け、服役している。

 梁被告は2016年2月、香港立法会(議会)補選において落選したものの6万6000票を獲得し、後の選挙での当選が期待されていた。(c)AFP