【6月5日 AFP】中米グアテマラのフエゴ(Fuego)山の噴火を受け、壊滅的な被害を受けた村々から救助隊が遺体を収容した結果、死者数はこれまでに62人に達した。当局が4日、発表した。

 遺体の身元確認を行う法医学研究所(INACIF)のファヌエル・ガルシア(Fanuel Garcia)所長は記者団に対し、「現在62人の遺体について作業を進めている」と明かした。

 国家災害対策当局は当初、死者数を25人と発表していたが、行方不明者の通報が多いため今後死者数が増える恐れがあると警告していた。

 同当局の報道官によると、3日の噴火の影響を受けた人は約170万人に上ったという。上空には噴き上げられた火山灰が厚い雲を成し、周囲には赤々と燃える岩石の破片がひょうのように降り注いだ。熱い溶岩が山の斜面を流れ落ち、家々をのみ込んだ。

 フエゴ山は2002年から噴火を繰り返しており、昨年以降活発な火山活動が続いていた。映像は3日撮影。(c)AFP