【6月1日 AFP】イタリアのセルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領は31日、ポピュリスト政党の「五つ星運動(M5S)」と極右政党「同盟(The League)」が首相候補に指名した弁護士、ジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)氏に改めて組閣を命じた。政府当局者によると、コンテ氏は大統領に閣僚名簿を提出しており、グリニッジ標準時6月1日午後2時(日本時間同11時)に新内閣が発足する見通し。

 コンテ氏は31日、閣僚候補者を発表した。

「同盟」のマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)書記長は内相に、「五つ星運動」のルイジ・ディマイオ(Luigi Di Maio)代表は経済発展相にそれぞれ指名された。

 欧州連合(EU)懐疑派のエコノミスト、パオロ・サボナ(Paolo Savona)氏は、欧州問題担当相に指名された。サボナ氏は、前回提出された閣僚名簿で経済財務相に指名されたが、マッタレッラ大統領がこの名簿を拒否していた。

 その経済財務相ポストにはユーロ圏残留派の政治経済学者、ジョバンニ・トリア(Giovanni Tria)氏が、外相にはEUに精通するエンツォ・モアベロ・ミラネシ(Enzo Moavero Milanesi)氏がそれぞれ指名された。(c)AFP