【3月2日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)は1日、財政難で降格の危機にあるとの報道を否定した。伊経済紙「ソレ24オレ(Il Sole 24 Ore)」は、インテルが財政不均衡の状況でクラブを運営していると伝えている。

 ソレ24オレによると、昨年度のインテルの累計負債は前年より1億5000万ユーロ(約195億円)多い6億3756万ユーロ(約830億円)にまで膨らんだと報じている。うち2億800万ユーロ(約270億円)は銀行からの借り入れで、2億2000万ユーロ(約287億円)以上を株主に還元する必要があるとしている。

 2016年6月に中国の億万長者、張近東(Zhang Jindong、ザン・ジンドン)氏が率いる蘇寧(Suning)グループによって買収されたインテルは、声明で「不正確で誤解を招く報道で、イタリアの法律とイタリアサッカー連盟(FIGC)の規約を完全に守っているクラブのイメージを傷つける」と反論した。

「インテルは連結決算表を公開する。これはサッカークラブの財政に関し、イタリア民法や各法規定が求める包括的なデータや情報も含む」

「クラブは財政に関する法律や規制を遵守することが最も重要だと考えており、クラブとそのイメージを守るためにありとあらゆる法的措置をとる。そして財務諸表、注記、管理報告を含め財務情報は透明であり真実だということを改めて確認する」

 インテルは現在、リーグ戦で首位ナポリ(SSC Napoli)と勝ち点18差の4位につけている。(c)AFP