【1月30日 AFP】国際パラリンピック委員会(IPC)は29日、ロシア・パラリンピック委員会(RPC)に対する資格停止処分を継続し、2018年平昌冬季パラリンピックへの選手団派遣は認めないとしながらも、一定の条件を満たした選手は中立旗の下で個人資格として出場可能とすると発表した。

 ロシアは2016年8月、世界反ドーピング機関(WADA)の独立調査官であるリチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏の報告書で国家ぐるみのドーピング違反が発覚し、IPCから資格停止処分を受けた。

 ドイツ・ボン(Bonn)で理事会を開いたIPCは声明で「RPCの資格停止処分を継続する」とした上で、「しかしながら、RPCによる反ドーピング活動の改善で進歩があったことを受け、厳しい基準を満たしたロシアのパラ選手が、中立旗の下で5競技に出場することを許可する」と述べた。

 これにより、基準を満たしたロシア選手はアルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリースキー、スノーボード、車いすカーリングの5競技で3月9日から18日にかけて開催されるパラリンピックに出られることが決まった。同国には、パラリンピックに先立って行われる平昌冬季五輪でも同様の処分が下されている。(c)AFP