■マイナスの影響を相殺

 ビオバブの定員は24人だが、現在は空きがない。試みが成功している証拠だろう。

 運営組織役員のダフネ・グイダ(Dafne Guida)氏は、「共存という観点からすれば、保護者ら、子どもらともに何の問題もない」と語る。また、収容者の子どもたちにとっては、母親が服役していることから生じ得る、成長過程におけるマイナスの影響を打ち消すための大きな助けになることも触れた。

 同運営組織に所属する別の関係者は、子どもたちの振る舞いや他の子らとのやり取りに大幅な改善が見られることが、現場のスタッフから報告されていると明かした。

「刑事施設には子どもの数が少ないため、他の大勢の子どもたちと遊ぶことができるのはとてもプラスになる。収容されている母親に保育施設の様子を捉えた写真や映像を見せると、他の子どもたちと一緒に遊ぶわが子の姿を見て、母親らの表情はぱっと明るくなります」 (c)AFP/Céline CORNU