【7月18日 AFP】南アフリカの故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領が、亡くなる数か月前に病院に搬送された際、乗っていた救急車が炎上する事故に見舞われていたことを、マンデラ氏の晩年を描いた本で元担当医が明らかにした。

 マンデラ氏の担当医だったビジェイ・ラムラカン(Vejay Ramlakan)氏は本の中で、2013年6月にマンデラ氏がヨハネスブルク(Johannesburg)の自宅から、心臓病のスペシャリストがいる首都プレトリア(Pretoria)の病院へ搬送された際、ラムラカン氏も付き添いのために乗っていた救急車から煙が立ち上ってきたという。

 ラムラカン氏の記述によると、「救急車内は黒い煙で充満し、高速道路の追い越し車線で停車するために減速した」とし、「これはなんてことだ。マディバ(Madiba、マンデラ氏の愛称)の乗った救急車が火事を起こした」と書かれている。

 幸いマンデラ氏は無事で、30分ほど後に別の救急車に移されて病院へ向かったという。

 ラムラカン氏はさらに、マンデラ氏が2013年12月に95歳で死亡した直後、遺体が安置された部屋から監視カメラが発見された事実も暴露している。

 ラムラカン氏が執筆した「Mandela's Last Years(マンデラ氏の晩年)」は、マンデラ氏をたたえるために制定された「マンデラ・デー(Mandela Day)」に当たる18日の前日に出版された。(c)AFP