【7月11日 AFP】オランダ当局は10日、排ガス制御ソフトウエアを不正使用した疑いがあるとして、スズキ(Suzuki Motor)と欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)を検察に付託したと発表した。

 2015年にドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼルエンジンをめぐる排ガス不正が発覚した後、2回目の報告書の中で明らかにした。

 報告書によると、スズキのスポーツタイプ多目的車(SUV)「ビターラ(Vitara)、日本名エスクード(Escudo)」とFCAの大型車「ジープ・グランドチェロキー(Jeep Grand Cherokee)」で「NOx(窒素酸化物)の排出値が正当化できないほど高い」ことが分かった。

 当局は排ガス制御システムに問題があると疑われた16車種を再試験。14車種では「排ガス制御システムの性能が落とされていたのは、エンジンを保護するため容認できるものだった」と結論づけたが、残る2車種のビターラとジープ・グランドチェロキーでは妥当でないと判断し、さらなる調査が必要だとした。

 ビターラに関しては、排ガスの「認められていない操作」を行う装置が取り付けられているようだと結論づけている。(c)AFP