【3月30日 AFP】米大リーグ(MLB)は29日、オフシーズン中に家庭内暴力(DV)の疑いで逮捕されたニューヨーク・メッツ(New York Mets)の守護神ジェウリス・ファミリア(Jeurys Familia)に15試合の出場停止処分を科した。

 今月行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(2017 World Baseball ClassicWBC)にも出場したドミニカ共和国出身の27歳は、妻の右頬にあざをつくっただけでなく、胸にもひっかき傷を負わせたとして、昨年10月にニュージャージー(New Jersey)州で逮捕された。しかし同12月、ファミリアによる暴力はなかったとする妻の証言を受け、同州の裁判所は右腕に対する訴えを退けていた。

 今回の処分に異議申し立てはしないとする意向を示しているファミリアは、来月3日に控えるアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)との開幕戦前に行われるスプリングトレーニングとエキシビションゲームには、引き続き登板可能となる。

 27日に事件に関してMLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーと面会したファミリアは、選手会(MLBPA)が発表した声明を通し、「あの夜、私が妻に対して身体的に危害を加えたり、傷つけたり、脅かしたりしたことはなかったと知られることは重要だ」と述べた。

「しかしながら、許されがたい態度を振舞ってしまったし、自分に失望している。この経験から学んだし、夫、父、そして男として成長した」

 昨シーズン、メッツのチーム新記録となる51セーブを記録し、ナ・リーグのセーブ王に輝いたファミリアは、77回と3分の2を投げて防御率2.55、84奪三振の数字を残していた。(c)AFP