【3月15日 AFPBB News】等身大ティラノサウルスが宿泊客を出迎え、フロントデスクでは話せる恐竜ロボットがチェックインを手伝う。ロボットを活用したその名も「変なホテル(Henn na Hotel)舞浜 東京ベイ」が15日、千葉県浦安市にオープンし、報道関係者を招いた内覧会が行われた。

 変なホテルは、ロボットの活用により世界一生産性の高いホテルを目指そうと旅行業のエイチ・アイ・エス(H.I.S)が企画した。日本語のほか英語、中国語、韓国語に対応できる2体の恐竜ロボットの前で、順序に従いタッチパネルでチェックインを進めると自動でルームキーが出てくる仕組み。このほか、ロビーには自在に移動するゴミ箱ロボット、優雅に水槽の中を泳ぐ魚ロボットなどエンターテインメントに富んだ仕掛けが用意されている。

 一方、100部屋ある客室は、新幹線座席と同じ材質のマットレスを使用、予備ベッドの完備など、寝心地の良さや快適性を追求している。また、全室に人工知能(AI)を搭載したコミュニケーションロボットが設置され、音声などでテレビ、空調、照明の操作ができる。

 舞浜店は、一昨年の長崎県佐世保市に続く2号店。開店時30人いたスタッフが現在7人で運営している佐世保店を例にあげ「ロボットの進化に伴いホテルも進化」と同社の澤田秀雄(Hideo Sawada)会長(65)があいさつすると、浦安市の中村健(Takeshi Nakamura)副市長が「雇用の創出にもご尽力いただきたい」と続き、会場の笑いを誘った。今夏には愛知県蒲郡市に3号店がオープンする予定。(c)AFPBB News