【2月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、ヘブライ語日刊紙イスラエル・ハヨム(Israel Hayom)のインタビューで、パレスチナ自治区でのイスラエルの入植地拡大は「和平にとって良いことではない」との認識を示した。

 これまでイスラエルの政策を強硬に支持してきたトランプ大統領だが、パレスチナ人が猛反対している在イスラエル米大使館のテルアビブ(Tel Aviv)からエルサレム(Jerusalem)への移転については「容易に下せる決断ではない」と述べた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の今月15日の米首都ワシントン(Washington D.C.)訪問を前に行われたインタビューの中で、トランプ大統領はイスラエルとパレスチナの両者に穏当な対応を求めた。

 ネタニヤフ首相が右派から入植地拡大の加速に加え、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」による解決さえ放棄するよう圧力を掛けられている中、トランプ大統領の発言はほとんど自制を促しているとも言える内容で、米大統領選で掲げていた大胆な公約とはかなり違っている。(c)AFP/Joe Dyke