【2月10日 AFP】ブラジル南東部エスピリトサント(Espirito Santo)州で警察が賃上げを求めてストライキを続け、地元メディアによると、治安の悪化した州都ビトリア(Vitoria)など州内各地で計100人以上が死亡した。ブラジル軍は同日、現地に精鋭部隊や航空部隊を派遣すると明らかにした。

 ストは先週末に始まり、混乱が広がったことを受けて今週既に兵士1200人が派遣されていた。

 テレビ局グロボ(Globo)はエスピリトサント州の警察組合の話として、ビトリアなどで路上強盗や自動車などの強奪が相次ぎ、これまでに100人以上が殺害されたと伝えた。

 こうした中、ブラジル陸軍のビラス・ボアス(Villas Boas)司令官(大将)はツイッター(Twitter)で「エスピリトサント州の治安強化のため、パラシュート部隊、装甲車両、航空部隊の派遣を決めた」と述べた。

 州知事はウェブサイトで、警察と協議したが成果がなかったと明らかにした。9日には、輸血用の血液の在庫が「ここ数日で最低水準にまで減少している」として献血を呼び掛けている。(c)AFP/Sebastian Smith