【2月8日 AFP】北京五輪の陸上女子100メートルハードルで金メダルを獲得した米国のドーン・ハーパーネルソン(Dawn Harper-Nelson、旧姓ハーパー)が、禁止薬物の陽性反応を示したため米反ドーピング機関(USADA)から3か月の出場停止処分を受けた。

 USADAは7日、2016年12月1日に国際陸上競技連盟(IAAF)が競技外で採取したハーパーネルソンの尿サンプルから、利尿薬のヒドロクロロチアジド(hydrochlorothiazide)の陽性反応が検出されたと発表している。

 ハーパネルソンは昨年、リオデジャネイロ五輪の米国代表選考会で100メートルハードルに出場したものの、準決勝で敗退していた。

 ハーパーネルソンの資格停止期間は、3月の全米室内陸上選手権(US Indoor Track and Field Championships)の直前に終わる予定となっており、第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)を夏に控える屋外でのシーズン開幕には十分間に合う。ハーパーネルソンは2012年のロンドン五輪では、100メートルハードルで銀メダルを獲得している。

 ハーパーネルソンは、医療記録などの調査の中で、陽性反応は内科医が処方した高血圧の治療薬によるものと説明しており、USADA側はこれを受け入れている。(c)AFP