【2月5日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2017)は4日、開幕を迎え、昨年全勝優勝(グランドスラム)を飾ったイングランドは、19-16でフランスに勝利した。

 新記録となる15連勝を飾ったイングランドが2大会連続の全勝優勝に向けて希望をつなぐ中、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)はチームが「見苦しい」パフォーマンスを披露したものの、結果は「美しかった」と語った。

 好戦的ながらミスの多かったイングランドは、試合時間残り9分のところで途中出場のベン・テオ(Ben Te'o)がテストマッチで自身初のトライを挙げ、逆転勝利を飾った。

 ニュージーランド・オークランド(Auckland)出身のテオのトライに加え、イングランドはオーウェン・ファレル(Owen Farrell)がキックで11得点を決めると、退場した昨年11月のアルゼンチン戦以来のテストマッチとなったエリオット・デイリー(Elliot Daly)が、スペシャリストぶりを発揮して48メートルのペナルティーキックを蹴り込んだ。

 ジョーンズHCは英ITVテレビに対し、「人間がプレーするラグビーの試合だ。こういったことは時折起こる。ボールの扱いでばかげたミスがいくつかあったが、素晴らしいフィニッシャーがベンチにいた。彼らがチームに価値を与えてくれた。見苦しいパフォーマンスだったが、結果は美しいものだった」とコメントした。

 今大会でも全勝優勝を飾れば、ニュージーランドが打ち立てたテストマッチ18連勝の世界記録を破ることになるイングランドは、次戦で、11日に敵地でウェールズと対戦する。

 この日行われたもう1試合では、スコットランドがアイルランドとのシーソーゲームを27-22で制した。

 スコットランドは前半28分までに3トライを決めて21-5とリードを奪い、ニュージーランドの連勝記録を止めた相手に衝撃を与えたが、アイルランドは前半に1本、後半に2本のトライを決め、22-21と逆転に成功した。

 それでも、そこから立ち直ったスコットランドは主将のグレイグ・レイドロー(Greig Laidlaw)が終盤に2本のペナルティーキックを蹴り込み、劇的な勝利を飾った。

 スコットランドが開幕戦を飾った一方、アイルランドは敗戦を喫したものの大会史上初となるボーナスポイントを手にしている。(c)AFP