【1月6日 AFP】仏ブザンソン(Besancon)で留学中だった日本人学生の黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さんが行方不明になっている事件で、地元警察は5日、同市近郊の森林地帯で黒崎さんの捜索を行った。

 黒崎さんは先月4日の夜から行方が分からなくなっている。仏当局は黒崎さんが、元交際相手のチリ人の男に殺害されたと断定。男は既にチリに帰国したとみられ、仏当局が国際指名手配し行方を追っている。

 男の氏名はニコラス・セペダ・コントレラス(Nicolas Zepeda Contreras)であることが明らかになっている。チリ法務省は4日、「複数の容疑者らの身元および直近の動向の特定」のため仏当局に協力していると発表したが、詳細は公表していない。

 仏日メディアは、男が昨年9月に撮影した動画を公開。その中で男は、黒崎さんに対し、ある約束を果たさなければその報いを受けると脅迫していた。また、黒崎さんを愛しているが、同時に黒崎さんが「悪いこと」をしたと非難している。

 事件は日仏両国に衝撃を与えている。ブザンソンで黒崎さんと共に学んでいた学生らは黒崎さんについて、「笑顔を絶やさない感じの良い人」だったと話している。

 警察は5日、ブザンソン郊外にある広大な森林地帯を、警察犬を出して捜索。仏大衆紙パリジャン(Le Parisien)は、容疑者の携帯電話の電波がこのショー(Chaux)の森で検知されたと報じている。(c)AFP/Angela SCHNAEBELE / with Clare BYRNE in Paris