【6月20日 AFP】フランス西部ナント(Nantes)の路上で前週、意識不明の重体で発見された日本人の女子留学生がその後死亡した事件で、地元警察は18日、女性のかばんを奪おうとして暴行、死亡させた疑いで地元の男(20)を逮捕した。関係者が19日、明らかにした。

 ナント大学でフランス語を学んでいた愛知県出身の野村佳代さん(31)は、市内の日本料理店で皿洗いのアルバイトをしていた。野村さんは11日夜、アルバイトを終えて料理店を出たあと、頭を打ち、血を吐いて倒れているのを発見され、病院に運ばれたが、頭蓋骨(ずがいこつ)骨折で14日夜に死亡した。

 男は、取調べに対し、路上で自転車に乗ったまま野村さんからかばんを奪おうとしたところ、野村さんが抵抗してもみ合いとなり、転倒した野村さんが頭を歩道の敷石に強く打ったと証言した。男は軽犯罪歴があるという。

 男は、20日にも起訴される予定。(c)AFP