【10月5日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は4日、サポーターが同性愛者に対する差別的な歌を歌ったとして、チリに国立競技場の使用禁止処分を科した。

 FIFAは今年5月、同じくサポーターの同性愛者に対する差別的な歌により、チリの首都サンティアゴ(Santiago)にあるエスタディオ・ナシオナル(Estadio Nacional)の使用を2試合禁止とする処分を科し、チリ代表は別のスタジアムで試合を行っている。

 今回の追加処分により、チリ代表は2017年3月に行われるベネズエラとのW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選まで国立競技場を使用することができない。

 フアン・アントニオ・ピッツィ(Juan Antonio Pizzi)監督が指揮を執るチリ代表は、アーセナル(Arsenal)のアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)をはじめ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)、マンチェスター・シティ(Manchester City)のGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)ら屈指のタレントを擁し、コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)では大会連覇を果たした。しかし、南米予選では現在7位に低迷している。

 FIFAの規律委員会はまた、観客の不適切な振る舞いによりホンジュラス、エルサルバドル、メキシコ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ペルー、イタリア、アルバニアに罰金などの処分を科している。(c)AFP