【10月4日 AFP】アフガニスタンの政府軍は4日、北部クンドゥズ(Kunduz)州の州都クンドゥズで旧支配勢力タリバン(Taliban)が長時間にわたる攻撃を展開したことを受け、北大西洋条約機構(NATO)軍による上空からの援護を受けて掃討作戦を行った。

 1年前にはクンドゥズを一時的に制圧していたタリバンは、3日午前に攻撃を開始した。当局者らによると、クンドゥズ郊外では現在も戦闘が続いてる地域があるものの、中心部からはタリバンを一掃したという。関係筋の一人は、殺害されたタリバンの戦闘員が「数百人」に上るとしているが、現在のところ、この数字の確認は取れていない。

 アフガニスタンに駐留するNATO軍はツイッター(Twitter)上で、同国政府が「クンドゥズを支配下に置いている」と述べた。一方で米国防総省は、アフガニスタン軍の支援のために米軍が空爆を実施し、特殊作戦部隊を配置したことを認めている。

 クンドゥズの病院や同国内務省によると、今回の戦闘で民間人数十人が負傷し、少なくとも1人が死亡したとみられる。また、住民らは激しい戦闘のため、外出できないと伝えられている。

 その一方、同国のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は4日と5日の両日、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で開かれる国際会議に出席し、国際社会から2020年までの資金援助を取り付けるために各国の指導者らと協議する。(c)AFP