【10月3日 AFP】16F1第16戦マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2016)は2日、決勝が行われ、総合首位奪還を目指していたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が突然のエンジントラブルに見舞われるなか、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が優勝し、チームメートのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とともにワンツーフィニッシュを飾った。

 セパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)で行われたレースで、残り15周までトップに立っていたハミルトンだが、エンジンが爆発してマシン後部から出火すると、「ノー、ノー」と悲鳴を上げた。そして、リカルドがフェルスタッペンを引き連れてリードを奪う姿を見送ることになった。

 総合順位でトップに立つメルセデスのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)は、最初のコーナーでフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を巻き込むスピンを喫し、10秒間のペナルティーを受けながらも、3位でフィニッシュする健闘をみせ、今季5戦を残してチームメートのハミルトンとの差を23ポイントに広げた。

 フェルスタッペンも巻き込まれた1周目のアクシデントで、ベッテルはフロントサスペンションを破損し、リタイアを余儀なくされている。

 ロズベルグが1周目のコーナーでベッテルに衝突して2位から21位まで後退した際には、総合首位の座を取り戻すのに万全の態勢を整えたかのようにみえたハミルトンだが、劇的なレースの幕切れに泣きそうになりながら頭を抱え、総合3連覇への希望は大打撃を受けることになった。

 ハミルトンはポールポジションからのスタートで一気に差を広げ、後続の事故には何ら影響を受けなかった。そして、まさかのエンジンブローに見舞われるまで、トップを快走して優勝確実と思われていた。

 そのほかでは、4位にフェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)、5位にウィリアムズ(Williams)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)、6位にフォースインディア(Force India)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が入った。

 フォースインディアのニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)は8位となり、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)勢はフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が7位、ジェンソン・バトン(Jenson Button)が9位とダブル入賞を果たしている。(c)AFP/Daniel HICKS