【8月4日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は3日、2020年東京五輪の追加種目を決める総会を開き、若者に人気のあるサーフィンやスケートボード、スポーツクライミング、空手の実施を認めたほか、野球・ソフトボールの復活を正式決定した。これにより東京五輪では、合計33競技が実施されることになった

 東京五輪限定で提案されていた追加種目を全会一致で承認したIOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で各委員に対し、「今回の決定は五輪プログラムを革新するための道しるべとなり、4年後の2020年東京五輪で体験することになる」と強調した。

 野球とともに一つの競技として提案された女子ソフトボールも含め、5競技が追加されたことによって東京五輪の登録選手は、18種目で474人増加することになり、かなり大きな実験的要素となっている。

 今回の決定にはIOCメンバー85人全員が賛成票を投じたが、野球に関しては米大リーグ(MLB)に所属するスター選手の参加は確定しておらず、一部不安の声も上がっている。

 作業部会を率いるフランコ・カッラーロ(Franco Carraro)氏は、「現時点ではMLB選手の参加は決まっておらず、東京大会で野球が成功するか未知数だ」とすると、「バスケットボールやアイスホッケーと同様に、国際競技連盟がMLBと合意に達することを期待している。それが不可能ならば、野球は完全な形で実施されるとは言えない。2020年大会では認められても、将来野球が実施競技に入ることは難しくなるだろう」とコメントした。(c)AFP/Talek HARRIS