【5月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官にジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が就任したことについて、チェルシー(Chelsea)で主将を務めるジョン・テリー(John Terry)が29日、ユナイテッドをトップへ戻すには最適の人物だと話した。

 ユナイテッドは23日、チームをFAカップ(FA Cup 2015-16)優勝に導いたルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督を解任。それから数日後に、モウリーニョ氏を新監督に指名した。

 チェルシー史上最も大きな成功を収めた指揮官だったモウリーニョ氏は、チームを自身3度目のプレミア制覇に導いてからわずか半年後の2015年12月、解任の憂き目に遭っていた。

 今回の人事について、モウリーニョ監督の下で主将として3度のプレミアリーグ制覇を経験しているテリーは、モウリーニョ氏に任せれば、オールド・トラフォード(Old Trafford)は栄光の日々を取り戻せると話した。

 テリーは英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「マン・ユナイテッドにとって最高の知らせだ。きっとファンや選手も喜んでいるはずだよ」と話した。

「今まで何度も言ってきたけど、彼は自分にとって最高の監督だし、一緒に働けて本当にうれしかった。チェルシーとああいう終わり方になったのは残念だったけど、素晴らしい監督だし、同時に素晴らしい男でもあるから、幸運を祈っている。きっと、マンチェスター・ユナイテッドにとっても素晴らしい選択になるはずだ」

「ライアン・ギグス(Ryan Giggs)のようなスタッフともうまくやれると思うし、ギグスにはチームに残って、監督のそばでチームをサポートしてほしい」

「ジョゼとは、彼が別のチームを率いていたときに何度か対戦したことがある。スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)へ戻ったら、間違いなく盛大な歓迎を受けるはずだけど、自分たちとしてはまず今季を反省して、また優勝争いに戻れるようにしなくちゃならない」

 これで来季のプレミアでは、こちらも新たにマンチェスター・シティ(Manchester City)の指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督とモウリーニョ監督の因縁が再燃する。両者はそれぞれFCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)を率いた2010年から2012年にかけて、スペインで火花を散らした。

 テリーは、「イングランドサッカーにとってすごくいいことだと思う。レスター・シティ(Leicester City)で優勝したクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)がいて、マンチェスター(Manchester)にはジョゼとペップ・グアルディオラが、そしてチェルシーにはアントニオ・コンテ(Antonio Conte)が来る。監督同士も真剣勝負になるはずだ」と話した。

「おもしろいシーズンになると思う。サッカー界全体にとっても、プレミアリーグにとってもね」

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