【5月12日 AFP】15-16イングランド・プレミアリーグは11日、延期された3試合が行われ、サンダーランド(Sunderland AFC)が3-0でエバートン(Everton)に勝利して残留を決めた。これにより、ニューカッスル(Newcastle United)とノリッジ・シティ(Norwich City)の降格が決まった。

 サンダーランドは、パトリック・ファン・アーンホルト(Patrick van Aanholt)のFKで先制すると、センターバックのラミン・コネ(Lamine Kone)が移籍後初の得点を挙げるなど2ゴールを決め、今季残り1試合とする中で降格圏に勝ち点4差をつけた。

 ノリッジはこの日の試合で4-2とワトフォード(Watford FC)に勝利したものの、1年でチャンピオンシップ(2部)に逆戻りとなり、サンダーランドのライバルであるニューカッスルは2009-10シーズン以来となる2部でのプレーが決まった。

 サンダーランドのサム・アラダイス(Sam Allardyce)監督は、ピッチ上で行われた英スカイ・スポーツ(Sky Sports)のインタビューで「プレッシャーを力に変えてああいったパフォーマンスする選手たちの姿勢で、それがこの10試合で起きたことだ。わずか1敗だ。本当に奇跡的だ。全選手、全スタッフにとても感謝している」とコメントした。

 これでサンダーランドは4シーズン連続でリーグ終盤戦での残留を決めており、プレミアリーグでの戦いは来季で連続10シーズン目となる。

 アラダイス監督は、昨年10月に解任されたディック・アドフォカート(ick Advocaat)前監督の後を継ぐと、残留の立役者となった。チームはここ5試合で獲得可能な勝ち点15のうち、11を手にしている。

 一方、ニューカッスルは3月に解任したスティーヴ・マクラーレン(Steve McClaren)前監督の後任指揮官を務めるラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督が奮闘したものの、残留はならなかった。リバプール(Liverpool FC)やレアル・マドリード(Real Madrid)を率いた経験を持つスペイン人監督は、チームの結果とパフォーマンスをともに向上させたが、すでに降格が決まっていた最下位アストン・ビラ(Aston Villa)戦に引き分けた7日の試合結果で、劇的な残留劇への希望がほぼ断たれていた。

 ベニテス監督の契約には、チームが降格した際の退団が可能となる条項が盛り込まれているため、ニューカッスルはチャンピオンシップを新たな指揮官の下で戦うことになると見込まれている。

 この日行われたもう1試合では、リバプールとチェルシー(Chelsea)が1-1で引き分けた。チェルシーは前半32分にエデン・アザール(Eden Hazard)のゴールで先制したものの、ホームのリバプールは後半ロスタイムにクリスティアン・ベンテケ(Christian Benteke)のヘディングシュートで勝ち点1をもぎ取った。(c)AFP