【5月5日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2016)は4日、各地でグループリーグの試合が行われ、グループEではFC東京(FC Tokyo)が2-1でビンズオン(Becamex Binh Duong、ベトナム)を下して決勝トーナメント進出を果たし、大型補強を敢行した江蘇蘇寧(Jiangsu Suning、中国)はグループ敗退に終わった。

 敵地で全北現代モータース(Jeonbuk Hyundai Motors、韓国)と対戦した江蘇蘇寧は、相手のレオナルド(Leonardo Rodrigues Pereira)に先制点を許したものの、アレックス・テシェーラ(Alex Teixeira)のゴールで追いつくと、ジョー(Joao Alves de Assis Silva 'Jo')の得点で逆転に成功し、前半を2-1で折り返した。

 ところが後半23分、全北の林宗垠(Lim Jong-Eun)に同点ゴールを許すと、試合はこのまま2-2で終了。江蘇蘇寧はFC東京にグループ2位の座を奪われて敗退が決まり、全北は首位通過を果たした。

 アジア最高額となる5000万ユーロ(約61億円)を費やしたテシェーラを筆頭に、元マンチェスター・シティ(Manchester City)のジョー、さらには今冬にラミレス(Ramires Santos do Nascimento)を獲得した江蘇蘇寧にとっては、悲惨な結果となった。

 今大会ではほかにも、昨季王者の広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)のグループ敗退が決まっており、豊富な資金力をバックに選手を買い集めた中国勢が大躍進を果たすことはなかった。

 中国勢ではスベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)監督が率いる上海上港(Shanghai SIPG、中国)と山東魯能(Shandong Luneng、中国)の2チームが16強入りを果たしている。

 FC東京は、前田遼一(Ryoichi Maeda)の2ゴールでビンズオンを下し、グループ突破。また、すでに敗退の決まっているサンフレッチェ広島(Sanfrecce Hiroshima)は、敵地でFCソウル(FC Seoul、韓国)から2-1の勝利を収め、ソウルに大会初黒星をつけた。

 グループFでは、そのソウルが首位、山東が2位でグループリーグ突破を果たした。FCソウルのアドリアーノ(Carlos Adriano de Sousa Cruz)は早くも大会10ゴール目を記録している。(c)AFP