【3月30日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア2次予選は29日、各地で試合が行われ、グループEの日本は5-0でシリアを下し、同組首位での最終予選進出を決めた。

 前半17分、ハムディ・アルマスリ(Hamdi Al Masri)のオウンゴールで先制した日本は、後半の半ばに香川真司(Shinji Kagawa)が追加点。さらに試合終了間際、本田圭佑(Keisuke Honda)、香川、原口元気(Genki Haraguchi)が次々にゴールを重ね、大勝を飾った。

 2次予選の8試合を27得点無失点で終えた日本だが、本田は、この先はいっそう厳しい戦いが待ち受けていると気を引き締めている。

 試合後のインタビューで、本田は「失点をしないことをまず目標にしていたので、その意味では満足。しかし課題を感じた。カウンターを何度も浴びていたし、強い相手はこう甘くないので、修正していきたい」と話した。

 母国が戦火に見舞われているシリアも、グループ2位のチーム中、上位の成績で最終予選進出を決めている。

 アジア王者のオーストラリアもグループ首位通過を決めた。ハリー・レドナップ(Harry Redknapp)監督率いるヨルダンと対戦したオーストラリアは、ティム・ケーヒル(Tim Cahill)の2得点などで5-1の快勝を収めた。

 他には、2次予選敗退の危機にさらされていた中国も、なんとか最終予選進出を決めた。

 西安(Xi'an)で試合を行った中国は、調子の上がらないカタールに2-0で勝利。さらに別組の北朝鮮がアウェーでフィリピンに2-3とまさかの敗戦を喫したため、グループ2位の上位4か国に滑り込んだ。

 この他には、韓国、サウジアラビア、カタール、イラン、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、タイが最終予選に進出。同時にこの12か国は、2019年にUAEで行われるアジアカップ(2019 AFC Asian Cup)の本大会出場権を獲得している。

 最終予選では、この12か国がロシア行きの4.5枠をかけて争う。(c)AFP/Talek HARRIS