【3月25日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は24日、テニス界ではドーピング問題が深刻な事態に直面していないものの、一部の国では検査体制が十分でないことを懸念していると強調した。

 四大大会(グランドスラム)の男子シングルスで、歴代最多の通算17勝を誇るフェデラーは、開催中のマイアミ・オープン(Miami Open 2016)で、膝の故障から8週間ぶりの実戦復帰を果たす。

 その会見の席で、世界ランク3位のフェデラーは、ドーピングの取り締まりレベルが統一されるべきだと主張し、母国スイスでは、自分が誰よりも多く検査を受けていると話した。

「ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships)には10年以上出場しているが、検査はこれまで一度だけ。不満だね」とした34歳のフェデラーは、「スイスでは、担当者が近所に住んでいるので、頻繁に検査が行われる。手術の翌日にだって来るんだ」と明かした。

「一部の国では、スイスほど検査が厳しくないかもしれない。どこの国でも一様に、同じ方針と公平さを求めたい」

「テニス界は進歩しており、大きな問題があるとは思わない。以前よりも大幅に改善されていて、もっとプロフェッショナルなスポーツになっているし、プログラムも大きさと強さを増している」