【3月16日 AFP】今年に入ってから再び話題に上るようになっている「欧州スーパーリーグ(European Super League)」構想について、独ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)で指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、今のところ懐疑的に見ていることを明かした。

 欧州スーパーリーグは、レアル・マドリード(Real Madrid)、ユベントス(Juventus)、アーセナル(Arsenal)、バイエルン、パリ・サンジェルマン(Paris St-GermainPSG)などの欧州屈指の招待クラブが集まって競い合う、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とは別のプレミア大会の構想。

 この構想が実現した場合、参加クラブは各国のリーグから脱会する可能性が高いが、この構想について先日、設立へ向けた提案がなされたという報道が出た。

 これを受けて、来季のマンチェスター・シティ(Manchester City)行きが内定しているグアルディオラ監督は、構想に興味はあるとしながらも、もっと詳しいことが分からなければ何とも言えないと話している。

「面白いとは思うが、国内リーグはどうなる?バイエルンのいないブンデスや、レアルやバルサ(FC Barcelona)のいないリーガはどうなんだろう?」

「私には判断がつかない。欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)抜きで大会を組織するのが良いことなのかも疑問だ。記事で少しだけ読んだが、詳しいことは何一つ分からなかった」

 欧州スーパーリーグ構想については、バイエルンの社長で、欧州クラブ協会(ECA)会長でもあるカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)氏の発言を発端に、報道が再燃した。

 ルンメニゲ社長は、「将来、イングランド、フランス、スペイン、イタリア、ドイツの」トップクラブが一堂に会して競い合う可能性を否定しないと発言。するとこれに、すでに仏リーグ1で優勝を決めたPSGら一部のクラブが同調した。

 それを裏付けるように、独日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ(Frankfurter Allgemeine Zeitung)が先日、UEFA関係者の発言として、スーパーリーグ発足への「抜本的な再編」が検討されていると報じた。ただし、UEFAは独スポーツ通信社SIDに対して、「具体的な提案は一つもない」とコメントしている。

 UEFAのテオドア・テオドリディス(Theodore Theodoridis)暫定事務局長は、クラブ大会再編の可能性について、今年中には結論を出さなければならないと話している。現在の契約は、2018年で期限が切れる。(c)AFP