【3月9日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグで首位に立つレスター・シティ(Leicester City)の試合で、チームの決勝点に喜びを爆発させたサポーターたちが、ちょっとした地震を起こしていたことが分かった。8日、市内の学生グループが明らかにした。

 市内のレスター大学(University of Leicester)で地質学を学ぶ学生のグループは、先日、レスターの本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)近くの学校に、地震観測のための装置を設置した。

 すると、レスター対ノリッジ・シティ(Norwich City)戦の後半44分、レオナルド・ウジョア(Leonardo Ulloa)のゴールが決まった瞬間、装置がマグニチュード0.3の地震を観測したという。

 グループの1人は、「学校に装置を置いて、何日か経ってから集まったデータを分析していたら、波形グラフに大きな波があるのに気づいたんです。それが、近くのスタジアムでサッカーの試合が開催されている時間帯でした」と話す。

「そしてさらに細かく調べると、レスターのゴールが決まったまさにその時間と、大きなシグナルが検出されたタイミングに、強い相関性があることが分かったんです」

「僕たちはこう結論づけました。装置が実際に観測した小さな地震は、ゴールが決まった瞬間にレスターファンの皆さんが喜びに沸き、エネルギーを一気に放出したことで発生したものだと」

 中立のファンが、小クラブであるレスターの優勝を願っていると言われる中、チームは現在、2位に勝ち点5差をつけて首位を守っている。リーグ戦は残り10試合を切っている。(c)AFP