【11月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で主将を務めるウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が、米プロレスリング団体WWEのマンチェスター(Manchester)興行を観戦し、リングサイドで自身を挑発したレスラーに「ビンタ」を見舞って会場を盛り上げた。

 今季ここまで、本業のサッカーではゴール数の少なさを問題視されているルーニーだが、マンチェスター・アリーナ(Manchester Arena)で行われた興行『RAW』では、かつての破壊力が健在であることを見せつけた。

 ルーニーを挑発したのは、英国出身のレスラー、ウェイド・バレット(Wade Barrett)。バレットは、リングサイドで6歳の息子カイ(Kai)君と観戦していたルーニーを目にとめると、「目つきが気に入らねえな、ウェイン。文句があるなら言ってみやがれ」と因縁をつけた。

 バレットがぶっ飛ばしてやるぞとルーニーを脅し、胸を小突くと、これに対してルーニーはなんと右の平手をお見舞い。バレットの巨体は、やや大げさに倒れながら床に転がった。

 実は、ルーニーとバレットの間には以前から因縁があった。バレットはイングランド3部のプレストン・ノースエンド(Preston North End)のサポーターで、プレストンは昨季、FAカップ(FA Cup 2014-15)でユナイテッドに敗れている。しかしダメ押し点となるPKをもらった際のルーニーのプレーを、バレットはダイブだと言って非難していた。

 とはいえ、こうしたハプニングはWWEの定番で、2人の「衝突」を本気で受け止める人はいなかった。(c)AFP