■「スポーツ大国」としての中国

 中国の移籍市場が現在のように盛んでなかった頃、広州恒大は、アルゼンチン出身のダリオ・コンカ(Dario Leonardo Conca)と契約した2011シーズンに、初めてリーグ制覇を成し遂げた。

 トランスファーマルクトによれば、中国スーパーリーグの移籍市場では、すでに3億ドル(約340億円)以上が費やされているという。

 中国は、これまで唯一のW杯出場となっている2002年の日韓大会で3戦全敗を喫し、計9失点を記録した上に、無得点という結果に終わっている。

 サッカーファンであることを公言している習近平(Xi Jinping)国家主席は、中国でW杯を開催して優勝することを目指し、「中国ドリームの一環として、中国をスポーツ大国に」したいと考えている。

 母国アルゼンチンで、中国のユース選手を育成するサッカースクールを運営していたことがあるいうセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia)氏は、「中国は、サッカーの強豪国になることを望んできたが、なぜ進歩がないのか分かっていなかった」と語り、「問題は、中国のユース選手が16歳でサッカーを始められないことだった。理由は一日中、学校で勉強しなければならなかったためだ。現在の中国では、小学校や中学校でサッカーを教えることにしている」と続けた。

「しかし、大金を投資することは、スポーツを盛んにするというより、市場を拡大することになると思う」

(c)AFP/Pedro Reparaz with AFP bureaux in Brazil, Colombia and Argentina