【2月6日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の江蘇蘇寧(Jiangsu Suning)は5日、ウクライナ1部リーグのシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)からブラジル人MFアレックス・テシェーラ(Alex Teixeira)を獲得したと発表。移籍金は同リーグ史上最高額を更新する5000万ユーロ(約65億円)となり、中国のクラブが今冬の移籍市場で費やした金額は、合計2億5890万ユーロ(約338億円)に上った。

 中国ではここ数日間、スーパーリーグの移籍金最高額が3度も更新されており、サッカーのニュースサイト「トランスファーマルクト(Transfermarkt)」は、同国の移籍金総額はイングランド・プレミアリーグのクラブが冬の移籍市場で費やした総額2億4730万ユーロ(約322億円)を上回ったと伝えている。欧州の冬の移籍市場は1月で終了しているが、中国は26日までとなっている。

 中国のクラブが冬の移籍市場で支払った高額移籍金の上位5人は以下の通り。

■2月5日:江蘇蘇寧が移籍金5000万ユーロでブラジル人MFアレックス・テシェーラを獲得。

 26歳のテシェーラは、シャフタールで通算223試合89得点を記録。世界でも有数の強豪クラブに挙げられるイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)への移籍がうわさされていたが、江蘇蘇寧と4年契約を結んだことで、選手としての全盛期を中国で過ごすことになった。

■2月3日:アジア王者の広州恒大(Guangzhou Evergrande)が移籍金4200万ユーロ(約54億円)でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)からコロンビア代表ストライカーのジャクソン・マルティネス(Jackson Martinez)を獲得。

■1月27日:江蘇蘇寧が移籍金2800万ユーロ(約36億円)でイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からブラジル人MFのラミレス(Ramires Santos do Nascimento)を獲得。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を経験している28歳のラミレスは、先日に行われたアンジ・マハチカラ(Anzhi Makhachkala)との親善試合で新天地デビューを果たすと、ボレーシュートで得点を記録し、その実力をすぐに発揮した。

■1月21日:広州恒大が移籍金2000万ユーロ(約26億円)でエウケソン(Elkeson de Oliveira Cardoso)を上海上港(Shanghai SIPG)に放出。中国のクラブ間では珍しい外国人スター選手の移籍成立となった。

■1月26日:河北華夏幸福(Hebei China Fortune)がイタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)からジェルヴィーニョ(Gervinho)を移籍金1800万ユーロ(約23億円)で獲得。

 コートジボワール代表のジェルヴィーニョは、今季のセリエAで6得点を記録していたが、恩師のルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督が成績不振により解任されると、クラブの放出対象になった。(c)AFP