【1月30日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2016)は29日、スロバキアのブラチスラバ(Bratislava)でペア・ショートプログラム(SP)が行われ、通算4回目のタイトル獲得を目指すロシアのタチアナ・ボロソジャー(Tatiana Volosozhar)/マキシム・トランコフ(Maxim Trankov)組が首位に立った。

 ボロソジャー/トランコフ組は、2013年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)を制し、欧州選手権でも2012年から3連覇を果たしているが、金メダルを獲得したソチ冬季五輪以降は主要大会に出場しておらず、昨季は故障でシーズンを棒に振っていた。

 6年間ペアを組み、昨年8月に結婚した29歳のボロソジャーと32歳のトランコフは、それぞれ体調不良と故障を乗り越えたばかりで、華々しく復帰するには程遠い状況だったが、インド映画の楽曲に乗せた演技でトップの79.77点をたたき出した。

 一方、ドイツのアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ブリュノ・マッソ(Bruno Massot)組は、「シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)」の曲に乗せてトップから4.23点差の75.54点を記録し、2位につけた。

 ウクライナ出身で32歳のサフチェンコは、フランス出身で27歳のマッソとは2014年に新しくペアを組んだばかりで、引退した前パートナーのロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy、ドイツ)氏とは世界選手権で5個、欧州選手権で4個のタイトルを獲得しており、五輪でも2つの銅メダルを手にする輝かしいキャリアを築いた。

 3位には70.17点を記録したロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組がつけている。(c)AFP