【1月25日 AFP】2015-16アルペンスキーW杯は24日、オーストリアのキッツビューエル(Kitzbuehel)で男子回転第6戦が行われ、2本目のタイムでマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)を抑えたヘンリク・クリストファーセン(Henrik Kristoffersen、ノルウェー)が優勝した。

 ソチ冬季五輪の回転で銅メダルを獲得している21歳のクリストファーセンは、1本目ではフリッツ・ドッパー(Fritz Dopfer、ドイツ)に0秒83差の12位と出遅れたものの、2本目で52秒99の好タイムを記録し、合計1分43秒96でW杯通算9勝目を挙げた。

 クリストファーセンは今季の男子回転でフランスのヴァルディゼール(Val d'Isere)大会、イタリアのマドンナ・ディ・カンピーリオ(Madonna di Campiglio)大会、スイスのアーデルボーデン(Adelboden)大会とウェンゲン(Wengen)大会を制するなど、ここまで5勝を挙げている。そして、イタリアのサンタ・カテリーナ・ヴァルフルヴァ(Santa Caterina Valfurva)大会でも2位に入るなど、圧倒的な強さをみせている。

 23日に行われた男子滑降第6戦でアクセル・ルンド・スビンダル(Aksel Lund Svindal)が今季絶望の重傷を負う悲劇に見舞われたノルウェー勢にとって、クリストファーセンの勝利は大きな後押しになる。今季の男子アルペンスキーでノルウェー勢は、予定されている全24戦のうち14戦を制している。

 一方、2位に入ったヒルシャーは80点を獲得し、総合ポイントを合計889点に伸ばした。現在総合首位のスビンダルは、計916点で今季を終了しており、ヒルシャーはその差を27点まで縮めている。

 W杯の総合争いでは、クリストファーセンが計771ポイントで3位、チェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud、ノルウェー)が計621ポイントで4位と続いている。(c)AFP/Luke PHILLIPS