【1月18日 AFP】2015-16アルペンスキーW杯は17日、スイスのウェンゲン(Wengen)で男子回転第5戦が行われ、ヘンリク・クリストファーセン(Henrik Kristoffersen、ノルウェー)が好調を維持した。

 1本目で最速タイムをたたき出したクリストファーセンは、2本合計タイム1分37秒85でジュリアーノ・ラッツォーリ(Giuliano Razzoli、イタリア)を抑え、優勝者に与えられる100ポイントを手にした。

 ラッツォーリは0秒30差で2位につけ、続く3位には、0秒68差で同じくイタリアのステファノ・グロス(Stefano Gross)が入った。

 クリストファーセンは今シーズンの回転で4勝目を挙げ、総合争いでもアクセル・ルンド・スビンダル(Aksel Lund Svindal、ノルウェー)、マルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)に次ぐ3位につけている。

 スピード系を得意とするスビンダルは、回転にエントリーしておらず、総合5連覇を狙うヒルシャーは、1本目で上位に入り損ねると、2本目を滑り切ることができなかった。

「自分にとっては難題だった」としたクリストファーセンは、「コースの上部と下部は良かったけど、中部はフラットだった」と振り返った。

「理想的ではなかったけど、最終的には良かったよ。こういうコンディションのレースを経験しておいた方が良いからね」

 ウェンゲンでは、15日のアルペン複合をチェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud)が制すると、翌日の滑降ではスビンダルが優勝し、3日連続でノルウェー勢が表彰台のトップに立った。

「僕らの成功は、何か明確な理由があって成し遂げられたわけではない。チームの雰囲気が良いことと、ハードワークが報われたという点に尽きると思う」

 次のW杯は、オーストリアのキッツビューエル(Kitzbuehel)で行われる。(c)AFP