【1月15日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は14日、元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に祈りをささげた。

 フランシスコ法王はこの日、F1を統括する国際自動車連盟(FIA)のジャン・トッド(Jean Todt)会長の表敬訪問を受けた。

 トッド会長はフランシスコ法王とシューマッハ氏の容体について言葉を交わしたとし、「祈りをささげていただけないかと尋ねたところ、喜んで応じていただいた」とコメントした。

 F1で7度の総合優勝を誇るシューマッハ氏は、2013年12月にフランス・アルプス(French Alps)でスキー中に頭部に重傷を負った。翌2014年は約6か月間人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれ、その後自宅でリハビリをしている。

 シューマッハ氏の近しい友人であるトッド会長は昨年11月、同氏が「今もなお闘っている」と明かしていた。

 トッド会長はこの日、F1が主導する「子どもたちの命を救おう」と題された子どもの交通事故死者数減少を目指すキャンペーンのため法王に謁見(えっけん)し、約3分間のショッキングなビデオを披露した。

 バチカン放送局(Vatican Radio)に対しトッド会長は「大きな印象を与えることができたと思う。1日500人の子どもが交通事故で命を落とし、2万人がけがをしていることをお伝えした」と語った。(c)AFP