【1月7日 AFP】ダカールラリー2016(Dakar Rally 2016)は6日、第4ステージが行われ、ステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が優勝すると、プジョー(Peugeot)の快進撃はこの日も止まらなかった。

 ダカールラリーで12度目の総合制覇を目指すペテランセルは、429キロのステージで、チームメートのカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)に11秒差、セバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)に27秒差をつけた。

 過去に二輪でもダカールラリーに参戦していたペテランセルは、66度目のステージ勝利を挙げ、「プジョーで初のステージ優勝を果たした。うれしいよ」とコメントしている。

 50歳のペテランセルは、1988年にダカールラリーでデビューすると、1991年に二輪部門で初の総合制覇を達成した。その後、四輪部門に転向したペテランセルは、2013年にミニ(MINI)で最後の総合優勝を飾っている。

「1年かけて周到な準備をしてきたけど、まだやりたいことが全部できているわけではないから、ぬか喜びはしない。まだレースが始まって3日しか経っていないしね」

「良いスペシャルステージだった。ナビのミスがなかったし、序盤からハイペースで走れた。努力が報われているよ」

 デビュー年ながら、すでにステージ2勝を挙げている世界ラリー選手権(WRC)の元王者ローブは、総合2位のペテランセルと4分48秒差の首位に君臨している。

 連覇を目指すミニのナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)は、ローブと11分9秒差の総合3位に浮上している。

 2012年のロンドン五輪では、射撃のカタール代表として男子クレー・スキートの銅メダルを獲得しているアルアティア。この日はステージ4位に入ったものの、「簡単にはいかない」と本音を述べ、「アタックするためにベストを尽くしたが、プジョー軍団に追いつくことができない」と難しさを口にしている。

 二輪部門では、ホンダ(Honda)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)が最初にフィニッシュしたものの、速度超過ペナルティーを5分科され、チームメートのパウロ・ゴンサルベス(Paulo Goncalves、ポルトガル)に優勝を譲った。ゴンサルベスは総合順位でも首位に立っている。

 バレダ・ボートはステージ4位に終わり、総合では3位。ホンダでは、ケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)もステージと総合で2位に入っており、好調が続いている。

 7日の第5ステージは、アルゼンチンのサン・サルバドール・デ・フフイ(San Salvador de Jujuy)から、ボリビアのウユニ(Uyuni)までの327キロで争われる。(c)AFP