【1月1日 AFP】4人組ロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」が結成されたのは2001年、彼らがまだ学生だった頃だ──。

 ボーカルの野田洋次郎(Yojiro Noda、30)は、ギターを始めた当初、英バンド「オアシス(Oasis)」の曲に合わせて演奏していた。「13か14歳のときにオアシスを聴きながらギターを覚えた。コードを弾いてね」と野田はバンド初となる欧州ツアーから帰国した後に行われたAFPのインタビューに語った。

 帰国後に横浜アリーナ(Yokohama Arena )で開催されたライブでは、激しいギターのリフが特徴的な「DADA」やレゲエスタイルの「いいんですか?」、英語の歌詞の「05410-(ん)」などのヒット曲にファンは大いに沸いた。

 インタビューで彼らのポストパンクなスタイルについて説明を求めたところ、野田はため息をついた。そして日本語から米西海岸風のゆっくりした流ちょうな英語に切り替え、「基本的にはロックバンド」と述べ、「いわゆる『ポップな』ポップとは違う。ロックを聴いているような人の半分は、僕らの音楽がアレンジなどの面で少し複雑だと思っているみたい。でも僕たちはジャンルでカテゴライズされたくない」と続けた。

 6歳から10歳までテネシー(Tennessee)州とカリフォルニア(Callifornia)州ロサンゼルス(Los Angeles)の小学校に通った野田。ステージでは、つばの広い帽子と白いシャツ、そしてゆったりした黒いパンツスタイルで、どこか中性的な香りが漂う。

 RADWIMPSは2015年秋、ロンドン(London)、ベルリン(Berlin)、パリ(Paris)で公演を行った。

 彼らの音楽は、どことなく英バンドのブロックパーティー(Bloc Party)に似てなくもないが、激しいギターと電子サウンドが特徴的で、その歌詞は「真面目過ぎ」てもいない。

 バンドでギターを担当する桑原彰(Akira Kuwahara)は、同バンドの多層的なサウンドについて、バリエーション豊かなメロディーとリズムは、野田の豊富な知識によるところが大きいと話す。そして「でも、演奏するのはとても難しい」と続けた。

Mr.Children(ミスター・チルドレン)」や「スピッツ(Spitz)」に影響を受けたとされるRADWIMPS。今年のツアーでは、これらの先輩バンドらと共演(競演)を果たしている。