【11月24日 AFP】米大リーグ(MLB)ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は23日、デーブ・ロバーツ(Dave Roberts)氏の新監督就任を発表した。リーグを代表する同球団で、非白人が指揮官になるのは今回が初めてとなる。

 海兵隊だった米国人の父と日本人の母との間に生まれたロバーツ氏について、ドジャースは12月1日に正式な就任会見を行うとしている。

 ロバーツ氏は、ドジャースが今年もワールドシリーズ進出を逃し、シーズン終了後に球団と合意の上で退団したドン・マッティングリー(Don Mattingly)前監督の後を引き継ぐことになる。

 元外野手のロバーツ氏は、2002年から2004年までドジャースに在籍し、そのほかにもクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)を渡り歩いた。

 ロバーツ氏は、1947年に大リーグ初の黒人選手となったジャッキー・ロビンソン(Jackie Robinson)氏と契約するなど、球界の先駆者として有名な球団と契約したことを誇りに思うと、ドジャースの公式ウェブサイトで述べている。

 昨季までパドレスでコーチを務めていたロバーツ氏は、「ドジャースの監督に任命されることの意味を言葉にするのは難しい」とコメントした。

「これは一生に一度の機会だ。ドジャースはジャッキー・ロビンソン氏、ロイ・キャンパネラ(Roy Campanella)氏、サンディー・コーファックス(Sandy Koufax)氏、モーリー・ウィルス(Maury Wills)氏、フェルナンド・バレンズエラ(Fernando Valenzuela)氏、そして野茂英雄(Hideo Nom)氏を擁した革新的な球団だ」

「選手としてドジャースのユニホームを着たとき、先駆者の選手に敬意を払う特別な責任とともに、ドジャースとファンの間にある素晴らしい結びつきを理解した」

 ロバーツ氏は現在43歳で、ドジャースでは1954年に当時42歳で監督に就任したウォルター・オルストン(Walt Alston)氏に次ぐ若さとなる。

 アンドリュー・フリードマン(Andrew Friedman)野球運営部門社長は、ロバーツ氏の起用について面接で感銘を受けたことが理由だと明かした。

 フリードマン氏は、「面接で彼に感銘を受けた。われわれは、彼ならチームを率いてロサンゼルス(Los Angeles)の街にワールドシリーズのタイトルをもたらすという最大の目標を追求してくれると、心から確信している」と語っている。(c)AFP