【11月5日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)のサンディ・アルダーソン(Sandy Alderson)ゼネラルマネジャー(GM)は4日、テリー・コリンズ(Terry Collins)監督と2年の契約延長で合意したことを発表したが、直後に会見場で倒れるハプニングがあった。

 ワールドシリーズ(7回戦制)でカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)に敗れてから3日が経ち、コリンズ監督は、新契約により2017年までメッツを率いることになった。メッツは今年のワールドシリーズで、1986年以来の優勝を目指していた。

 コリンズ監督の契約延長が発表された直後、アルダーソンGMは今シーズンを振り返っていたが、報道陣の前で突然倒れた。

 67歳のアルダーソンGMは、約14分にわたり舞台上で報道陣の質問に答え、フアン・ラガーレス(Juan Lagares)外野手の長引く肘の故障について話を終えようとしているところだった。

 アルダーソンGMは突然話を止めると、「うーん」と言いながら3秒ほど静かになり、細かくまばたきをしながら左右に揺れ、最後は後方に倒れたところを報道陣に支えられた。

 アルダーソンGMが意識を失ったように見えたことから、記者たちは助けを呼んだが、その30秒後には自分の足で立ち上がった。水を飲んで椅子に落ち着くと、アルダーソンGMは「ところで、われわれはどこにいる?」と冗談を言う余裕すら取り戻した。

 球団はアルダーソンGMが倒れた理由について、朝食を取っておらず、会見場の熱気と明るい照明の中で、意識がもうろうとしたのだと説明した。アルダーソンGMは、後にチームドクターの診察を受けている。

 66歳でリーグ最高齢指揮官のコリンズ監督は、メッツを率いて5シーズン目の今年、レギュラーシーズン90勝72敗を記録した。

 アルダーソンGMは、「テリーは今年、並外れた仕事をしてくれた」と評し、「シーズン序盤、われわれは大きな期待を持ちながら、多くのけが人を抱えていた。テリーはチームをまとめて、競争力を保ち、なんとか命をつないでくれた」と述べた。

「シーズンが進むにつれ、けが人が復帰し、トレードで新戦力も獲得した。彼は大きな期待にも見事に応えて、われわれをワールドシリーズに導いてくれた」

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