【11月13日 AFP】ロシア陸上競技連盟(ARAF)は12日、「国ぐるみ」のドーピングが行われているという疑惑について、同国陸上選手の出場停止処分を検討している国際陸上競技連盟(IAAF)に正式な回答を送付した。

 ARAFのワジム・ゼリチェノク(Vadim Zelichenok)会長は、ロシアの国営タス通信(TASS)に対し、「ちょうど、IAAFに弁明書を送ったところだ」と述べた。

 世界反ドーピング機関(WADA)が9日に発表した調査報告書では、五輪の目玉競技が激震に見舞われる不祥事が告発された。そして、ロシア陸上界はドーピングの温床であると位置づけられ、来年のリオデジャネイロ五輪からも排除される危機にさらされている。

 国際大会におけるロシアの運命は目下、IAAFのセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長と、総勢27人の委員に委ねられている。IAAFのビデオ会議は、グリニッジ標準時(GMT)13日午後6時に開始される。

 ゼリチェノク会長は露通信社Rスポーツ(R-Sport)に対し、ロシア陸連が「自分たちの無実を証明できるような」回答を作成したと語った。

「何ページかって?1ページでも100ページでも、それは重要ではない」

 Rスポーツはもう一つの進展として、ロシア五輪委員会(ROC)のアレクサンドル・ジューコフ(Alexander Zhukov)会長がスイス・ローザンヌ(Lausanne)に向かい、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長と会談する予定だと伝えている。

 さらに、ロシアの外国貿易銀行(VTB)は、IAAFとのスポンサー契約を更新する予定はないとしながら、その決断は今回のドーピングスキャンダルに影響されたものではないと強調している。