【11月2日 AFP】元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏が、スキー中の事故で頭部に重傷を負ってからもうすぐ2年となる。――国際自動車連盟(FIA)のジャン・トッド(Jean Todt)会長は、シューマッハ氏が現在も「闘っている」と明かした。

 シューマッハ氏は2013年12月29日、フランスのリゾート地メリベル(Meribel)で息子や友人らとのスキー中、転倒して岩に頭をぶつけて重傷を負い、半年間も昏睡(こんすい)状態に置かれていた。

 F1第17戦メキシコGP(Mexican Grand Prix 2015)が開催されたメキシコ市(Mexico City)で、ドイツメディアのインタビューに応じたトッド会長は、シューマッハ氏が家族とともに現在も回復に向けて励んでいると語っている。

 2000年から2004年にかけてシューマッハ氏が世界王者に君臨した当時、フェラーリ(Ferrari)で代表を務めていたトッド会長は、「私はミハエルの親友であり、家族ぐるみで親交がある」と述べた。

「私は何度もミハエルと会っていて、彼は今もなお闘っている。彼の家族も一緒にね」

 トッド会長はまた、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が先日獲得した通算3度目の年間タイトルは、シューマッハ氏が現役時代に成し遂げた総合優勝7回という歴史的偉業を、人々に思い出させるきっかけになったと話している。

「彼が残した功績は忘れられがちになっているが、私はミハエルが成し遂げた偉業をとても誇りに思っている」

(c)AFP